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スペースNo.な-74:
「ひー、チコク!チコク!」
キマらない前髪を手ぐしで直しながら靴をはく主人公。
ママ「萌実〜、朝ごはんは〜?」
萌実「そんなヒマないの!ママが起こしてくれなかったからだよ〜!」
食パンを口にくわえ、ラクロスのクロス(ラケット)を
かかえて走り出す萌実。
萌実「今日の朝練は藤倉センパイ(男子)が来てくれるのに〜!!」
(三年の先輩は受験であまり部活に来ないのだ)
萌実「そのバス待て〜!!」
とその時、角から出てきた男の子と勢いよくぶつかる。
不格好に尻餅をつく萌実。
男の子「おい、パンツ見えてっぞ」
萌実「きゃ〜っ!ばかぁっ!」
教室。朝のホームルーム。
先生「え〜、今日はみなさんに転校生を紹介します」
男の子「片桐祐です。よろしくな」
クラスの女子「かっこいい…」
萌実「あ〜〜っ!アンタは!」
祐「お〜!今朝のイチゴパンツ」
萌実「きゃ〜っ!ヘンタイ!最低!」
祐「おいおまえ生徒手帳落としたろ。ホレ。」
萌実「…中、見た?」
祐「あ〜、なんか隅っこのほうに男が写ってる写真が…。何あれ?心霊写真?」
萌実「最低!最低!最低!」
先生「なんだ片桐、萌実と知りあいなのか?じゃ片桐の席は萌実のとなりな」
クラスの男子「ひゅーひゅー」
クラスの女子「萌実ずるぅ〜い」
祐「よろしくな!イチゴちゃんっ」
萌実「(が〜〜〜ん!)」
第二話「ウッソー!アイツと私が三角関係!?恋のいたずらメールは大迷惑!」の巻
につづく