海外移住の手引き (下層階級用)

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831世界3周済み
まだなので 本題に戻りましょうw


ガラパゴスと夕日を背に、孤島への玄関口として栄えた町:ガーァキル。

この物語は私(世界3周済み)が成し遂げた偉業=単独個人魔丘登頂の熱き物語である。
経済発展を遂げたこの街には一部の金持ちとその波に乗り遅れた貧困層との間に大いなる確執がある。
この街のハイライトはただ、三つ。 動物園・イグアナパーク・サンタアナの丘である。
全二つを終えた私は勇気を胸にサンタ・アナの丘へと向かった。
このサンタナの丘は世界的に有名であり、今だバックパッカー達の最高目標としてその名を轟かせている。
門へ向かうと警備員が待ち構えていた。 開口一番こんなことを言う。 no puedo no puedo pepperontino!
私は唖然とした。登頂どころか挑戦すらできないなんて、近くにいる女子学生に私はスペイン訛りを抑え聞いてみた。
すると、彼女は「今は警備隊の休憩時間だからそれまではダメよ」と言う。 警備隊って・・・
私は時間がなかったので(このままではフロンティーア行きのバスに間に合わない。)隙を見て潜り込んだ。
正規階段を使うとあまりにも目立つので私はこっそり裏道から登頂を開始した。
サンタナは頂上に教会がありその網の目を縫うように丘にびっしり空中スラムを敷き詰める悪名高き丘である。
もちろんサンタナの住人は他とは違う。経済発展に大きく出遅れてしまったからだ。
登ること30分何度も原住民と接触を経験しながら私は遂に頂上へとたどり着いた。ここに単独でこれたのはこれで
世界二人目の快挙だ。私は先人の後にこっそり自分の名前を落書きした。
丘をおり始めると「ゴ〜ン、ゴ〜ン」と鐘が鳴り始める。と同時にまるで香港映画の警察隊のようにリズムよく
警備隊が流れ込む。休憩が終わったらしい。(つーかどんだけ休んでんだw)一斉に駆け上がる彼らをよそに
832世界3周済み:2011/12/19(月) 23:14:48.57 ID:OgJ1PjCZ
続き・・・

警備隊が流れ込む。休憩が終わったらしい。(つーかどんだけ休んでんだw)一斉に駆け上がる彼らをよそに
私は正規ルートで丘を下り始める。 すると、警備隊と住民たちが一斉に私に向かって拍手を始めたのである。
彼らは口々にこう言う。「ジャッキーチェン!ジャッキーチェン!。」 いったい、どうしたというのか?
私はそばにいた警備隊に聞いてみた。 セビヨルム!(これはトルコ語だろw)いったい、どうしてみんな俺に
拍手を送りジャッキーチェンだと言うんだ? 
警備隊「へい、旦那。 この魔の丘を登ったのは旦那を含めて二人しかおりやせん。」
俺「そうか。それでもう一人はいったいどんな奴だ?スペイン人か?」
警備隊「半年ほど前ですが、一人のイタリア人が単独で登頂しやした。 そして、
そして、下り道原住民とトラブルになり金を奪われ、殺されやした。」
俺「そうか。 やぼなことを聞いちまったな。取っといてくれ!(1USを渡す俺)
学生時代スペインに留学した俺はスペイン訛りのエスパニョールで原住民と会話を楽しみ
無事に完全個人単独登頂を危険なく終えたのである。。。 しかしこの警備隊、都心の自動販売機並みの配置だw