【薬】プノンペン仲良し学級同窓会【炉裡】

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120終わりだ終わりでぇーい
2002年くらいには、スワイパーに対する米国NGOの調査は本格的になってきていました。
米国NGOの調査員達は、どこの置き屋にどんな少女が何人いるのか等聞いてまわっていました。
それは、その時たまたま茶屋にいた置き屋のオネーチャンにも、、、ヒマだったので横で聞いていました。
話の内容は異常に詳細で、そのオネーチャンの身の上話にまで及んでいきました。
そこで、オネーチャンはNGOが期待する通りの悲劇のヒロインの役を見事に演じて見せました。
「私はプノンペンの喫茶店で働くと聞いて、スワイパーにだまされて連れてこられたのよ!
その頃、私はコンドームもエイズの事も何も知らなかったの」と言って泣いて見せました。
それは、調査に来たNGOの白人女性がもらい泣きしそうな迫真の演技でした。
僕はオイオイ、オネーチャン、あんた言ってることと、やってることが違いすぎるよと思い、「オーイ」と言った。
オネーチャンは泣きながらチラッと僕の方を向き、お茶目に小さな舌を出して微笑みました。
(NGO調査員の人達も、右目で泣きながら左目で笑える赤い国のDNAを持った彼女達を甘くみてはいけません。)
調査員が帰り、僕が「チョーイ オーイ(そんな、バカな?)!」と言うと、
そのオネーチャンは「グウ(とろい、まぬけ)な人達ね!」と言って笑いました。
スワイパー生まれの悲劇のヒロインは、名演技の代償として、せしめたお金を持って
市場へ駆け出して行きました。