【韓国】釜山・玩月洞について Part2【アガシ

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365ごん
 いつもプサンでそろそろ飽きたなと思い、プサンで1泊後、近隣の馬山まで1泊2日で
出張してきた。夕暮れに到着したためバスターミナル周辺にある比較的清潔そうな荘旅館
にインし、速攻近所のサウナで定例あかすり。フルチンの親父に全身こすられながら片言
で世間話。なんでも若いころは猛虎部隊というところに所属しベトナムで大暴れしてきた
と威張って話すその親父。ほおほおと感心して尊敬のまなこで親父の戦歴を聞くふりして
いると、なぜか大いに俺のことを気に入った様子で、仕事を片付けるから一緒に家まで来
いと。基本的にいきずり韓国人の歓待には遠慮しない方針なので、ほいほいついていった。
途中親父の知り合いが働いていると思しき家具屋に寄って「いるぼんいるぼん」と見世物
にされたり、あちこちつれ回されて親父宅に到着したのが9時ころ。あかすり業を生業と
している割には豪勢な邸宅のオンドルに通され、親父の奥さんが作った恐ろしい量の食事
を半ば強制的に食わされた。中学生の息子がいてしきりにサッカーの話の相手をさせられ
たりメシを食った後になぜか酒盛りを始めたりした。時の経つのも忘れて飲み食いし、も
うそろそろオイトマをと思っていると、

366テモリ:04/07/04 21:03 ID:brWApFab
>>365
次早くぅ〜
いい家族だったなんてナシね。
367ごん:04/07/04 21:23 ID:dPfzvtui
親父がなにやら奥さんに合図し、奥の間から誰だか女を連れてきた。ロングの黒髪も
つややかな細身で背の高い女の子は年のころなら23,4、火のついたような恥入り
方に見ているこちらまでハラハラしたが、これがとんでもない超美人。父親母親とは
別人種かと信じて疑わないほどのイーストエイジャンビューティー。たとえて言えば
加藤あいを更に美形にしたかのような天然の美。久々に衝撃的な心臓ばくばく状態の
俺をよそに、親父は娘を俺の横に強引に座らせ満足げにニヤニヤしている。奥さんは
といえば何故か感極まったようにボロボロ涙を流しだす始末。しばし奇妙な沈黙の後
これから一体何が起こるか期待と不安を抱きつつ呆然とする異邦人にやにわに親父が
出来たら嫁にもらってくれ、と途轍もない剛速球発言。娘はうつむいたまま何も発せ
ず恥入り続けている。俺は金縛り状態で痙攣したよなへらへら笑いをしてはみたもの
の、場の雰囲気はどうやらマジだ。
368ごん:04/07/04 21:53 ID:dPfzvtui
なんとか冷静になりこの異常な空間をなんとかしようとせんが為、必死でわれを取り戻そうとすれば
するほどしたたか飲まされたマッカリ酔いが体中を駆け巡り、遠い耳鳴りを聞きながらその場で気を
失ってしまった。気がつくと朝になっており、知らぬ間にズボンを脱がされ薄い布団に横たわってい
た。各所点検してみたが異常はない。寝てる間に襲われた形跡もないななどと安堵していると、やお
ら戸が開き親父が照れ笑いを浮かべて現れた。どうやら夕べは珍しい日本の若い男と意気投合し、調
子に乗っておかしな事を言ってすまないと詫びているらしかった。韓式朝ごはんのお粥などを軽くご
馳走になったあと、親父が運転するワゴンで旅館まで送ってもらうことになった。玄関先まで総出で
見送ってくれた。美人娘も出てきてくれたが最後まで一言も口を聞かずもじもじしているらしかった。
信号で停車した時に親父が、ぼそりとつぶやくように言った。「娘は耳が聞こえず口がきけないもん
で、嫁の貰い手もなくってさ」言葉に湿り気はなかったが、陽やけした横顔は寂しげだった。俺はと
いえば、返す言葉もなくもどかしく、ただ「信号変われ信号変われ」と心の中で繰り返していた。
 5年も前のことながら、今も時折、口のきけない美しい女の子のことを思い出しては、馬山で所帯
をもってくらす自分の姿を夢想してしまうことがある。ありえないありえないと苦笑しながら、、、