片平恒夫巡査って覚えてる?
1投稿者:勇次郎  投稿日:2011年06月10日(金) 01時06分34秒
片平恒夫巡査、花山薫とスペックの死闘を見届けた唯一の人物。
眼前で開催された、怪物二人の極限衝突。鮮血と轟音が支配する、命の奪い合い。
あの闘争に触れたコトで、氏の心の中にはあるモノが芽生えていた。

しばらくは、「世紀の決戦」の目撃者として脚光を浴びた。
何人もの死傷者を出したあの署内での惨劇も、徐々にではあるが、人々の記憶から消えていった。
しかし、巡査の中にある花山薫VSスペックの映像は、より鮮明になっていった。
そんなある日、彼は自分の内にある願望に気づいてしまう。
「モット見タイ・・・」

他愛ないチンピラ同士の喧嘩、わざと止めずに眺めていたコトもあった。
カブトムシとクワガタムシを苦心して捕え、お互いに戦わせたコトもあった。
積極的に、格闘技観戦に行くようにもなった。
そのいずれも彼を満たし、すぐさま次なる渇きをもたらした。

片平の行動はエスカレートしていった。
あの花山とスペックと同等、いやそれ以上のモノを求めるために手段は選ばなかった。
自分の欲望を満たすため、ありとあらゆるコトをした。非人道的なコトも当然行った。
いや、非人道的などという言葉はおかしい。片平恒夫は人間である。
人間が自分の欲求を満たすための行為、それは実に人間らしいではないか。

数年後、ついに片平巡査は絶頂へ達した。
眼下では、核爆発が絶えず起こっている。光が瞬くたびに、数万数億の人間が蒸発してゆく。
「究極の闘争」を観たいがために、世界の支配者となった片平恒夫。
後は簡単だ。自分の権力を以って、世界中全てを殺し合わせれば良い。彼の心はようやく潤ったのだ。
間もなく、地球は滅亡した。
http://ss-master.sakura.ne.jp/baki/ss-kanketu/strange/06.htm
すごい
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