ハーディングによるケリガン襲撃事件
1投稿者:小房の粂八  投稿日:2007年04月15日(日) 00時21分36秒
94年1月、米国の女子フィギュアスケーター、トーニャ・ハーディングが夫とボディガードを使って、
ライバルのナンシー・ケリガンを襲った事件だが、この事件には未だに解明されない謎がある

「性格もスタイルも粗暴なハーディングはフィギュア界で異端児しされており、五輪で金メダルを手に入れる為に正統派で花形だったケリガンが邪魔だったので襲撃した」が一般説だが、実際は

<謎1>ケリガンがいてもいなくてもハーディングが米国代表に選ばれる事は確実だった
・クワンはまだ13歳で、前年世界選手権でハーディングを押さえて米国代表になったクワイトコウスキーは、本大会でまさかの予選落ちをし、米国スケート連盟の信頼を失っていた
なので、五輪代表は怪我でもない限り、ケリガンとハーディングで当確だった

<謎2>前年プラハ世界選手権5位のケリガンは五輪金メダルの最有力候補ではなかった
・この当時、前年の世界王者が五輪でも金メダルを獲得するのがジンクスになっていた
ちなみに、実際にリレハンメルで金メダルに輝いたウクライナのオクサナ・バイウルは、プラハ世界選手権で優勝している(2位:スリヤ・ボナリー(仏)、3位:陳露(中)、4位:佐藤有香、5位:ケリガン)
なので、ハーディングが本当に金メダルの為にライバルを襲う必要があったのなら、少なくともあと4人の膝を殴打しなければならなかった
ケリガン一人を襲ったところで、順位が一つ上がるだけである

だから何故ハーディングがケリガンを襲ったのか、本当の理由は藪の中である
2投稿者:小房の粂八  投稿日:2007年04月15日(日) 00時25分58秒
しかし、この事件以後、米メディアにケリガンとハーディングが登場しない日はなく、リレハンメル五輪TP(今のSP)の中継の視聴率は48%を超え、これは今でも米国テレビ史上6位の記録である
勿論、このバブルとも言えるフィギュア人気に様々な人々が群がり、アメリカではアイスショーやプロ大会がテレビ放映用に次々企画されていった

しかし、五輪を境にケリガン人気が暴落する

事件当時、不良で粗野なハーディングに対比させ、上品で優雅なお嬢様キャラとして報道されたケリガンだったが、実際のケリガンがそうでない事が、米国民に徐々に分かってきてしまった
素顔のケリガンは、何が起きても愛想よく笑い、手を振るという「氷上のプリンセス」を演じる事が苦手な人間だった
彼女をよく知る人は、「率直で話し下手、目立つのも嫌いな子だった」と語る
例えば、ある大会で失敗したケリガンは、「今日の失敗を取り戻すのに、フリーで何をすればいいと思いますか?」と質問され、「順位を忘れて、いい演技が出来るよう集中したい」というような優等生的回答が出来ず、「何もする必要なんかない!明日は今日と違うし、プログラムも違う!今日の演技とフリーには何の関係もない!」と捲くし立てた
質問したのは88年の銅メダリストでケリガンにとって先輩格だったのにもかかわらず、である
3投稿者:小房の粂八  投稿日:2007年04月15日(日) 00時26分30秒
それまで1スケーターだったので問題にならなかった発言や行動も、ある日から突然ダイアナ妃並の露出と共に晒されるようになり、ケリガンはそれに上手く対応出来なかったのである
人気に翳りが見えるようになったのは、リレハンメルでの表彰式前の事だった
表彰式が遅れている理由を、「(優勝した)バイウルの化粧直しの為」と聞かされたケリガンはカメラが回っているにもかかわらず「いい加減にしてよ!どうせまた出てきて泣きじゃくるだけなんだから」ときつい調子で言ってしまった(遅れた実際の理由は化粧直しではなく、ウクライナ国家のテープが見つからなかった為だった)
また、帰国後、億単位の契約を交わしたスポンサーであるディズニーのパレードに参加したが、ミッキーの横に座り客に笑顔で手を振り続ける仕事に嫌気がさしたのか、「本当にバカバカしい、こんな馬鹿馬鹿しい事をするのは、生まれて初めてだ」とミッキーにこぼしたのが、テレビ中継のマイクに拾われてしまったりもした
こうして、ケリガンを御輿に乗せて担いだ、米メディアと国民のお祭り気分は急速に萎んでいった
4投稿者:小房の粂八  投稿日:2007年04月15日(日) 00時27分20秒
さて、リレハンメルで金メダルを獲得したバイウルだが、本選ではケリガンと接戦を演じて、僅差の優勝だった
ハーディングと較べると優雅で端正に見えたケリガンだったが、更に華奢で子鹿のように軽やかなバイウルに較べると、皮肉にも無骨で重たげだった
また、公式練習でドイツ選手と接触し、三針を縫う怪我を負いながらも、笑顔を(必要以上に)振り撒くバイウルに、周囲は同情した
また、ケリガン・ハーディング騒動にうんざりしていたジャッジがバイウルに肩入れしたとも言われている
かくして、もし金メダルを獲得できればマイケル・ジョーダン以上のスポンサー収入を得られると言われていたケリガンは銀メダルに終わったが、もし、騒動がなく、一スケーターとして五輪に出場してたら、ネガなバイアスがかからず、優勝出来ていたのかもしれない

一方、バイウルの方は、五輪後、13歳で天涯孤独の身になり、信頼していたコーチにも黙って去られたブロンドの美少女という人生の物語が米メディアに魅力的に取り上げられ、またバイウル自身覚えたての拙い英語を駆使し、ケリガンと対照的に天才的にマスコミ対応が上手いという事もあって、ケリガンに替わって、米国民に熱狂的に迎えられた
フィギュア人気のバブルに乗って作られたCBS「アイスウォーズ」、FOX「ロックンロールアイス」など新しいフィギュアのイベントが次々作られ、ケリガンやバイウルだけでなく、多くのプロスケーターがその恩恵に浴した(「アイスウォーズ」のギャラは最高20万ドルと言われ、かつてのトッププロスケーターの一年分のギャラに相当した)
大量にプロに流れていく選手達を呼び戻す為、ISU(国際スケート連盟)は策を練ったが、結局、リレハンメル当時まだ16歳だったバイウルも98年長野以降もアマ選手に戻る事はなかった
5投稿者:小房の粂八  投稿日:2007年04月15日(日) 00時28分22秒
プロへの選手流出に危機を感じたISUは、賞金大会のグランプリシリーズを設立した
フィギュアを続ける事が経済的に相当な重荷である事は、日本だけでなく、米国でもそうだった
(全米チャンピオンですら、オフシーズンにスケートと関係ないアルバイトをしなくてはいけない状態だった)

こうして見ると、ハーディングのケリガン襲撃事件が、アメリカにフィギュアスケートバブルを生み、それがISUに初の賞金大会のグランプリシリーズを創設させ、クワンやスルツカヤなどアマ選手達が息の長い活動を続ける事が出来るようになったのである

ケリガンはレブロン、レイバン、キャンベル、セイコーなどとスポンサー契約が成立し、500万ドル以上の収入を得たといわれる
ハーディングに襲われなかったら、五輪で金メダルを獲得できたかもしれないが、500万ドルの収入は得られなかっただろう事は皮肉である
今は2児の母として、夫と息子と暮らし、たまにアイスショーに出演し、実母が目が不自由だった事もあって、目の不自由な人達の為「ケリガン寄金」を設立し、チャリティー活動を行いながら平穏に暮らしている
バイウルは、プロスケーターとして活発に活動を続けたが、いつからか奇妙な言動が目立ち始め、アルコール中毒に陥り、97年飲酒運転で逮捕された
現在はリハビリ施設を退院し回復、プロ活動の傍ら、コスチュームデザインも手掛けている
6投稿者:小房の粂八  投稿日:2007年04月15日(日) 00時29分23秒
アメリカではフィギュアバブルは弾け、プロスケーターのアイスショーのテレビ放映契約も打ち切られ、「スターズオンアイス」など伝統あるアイスショーの人気が落ちて、公演数が減った
長野ではタラ・リピンスキー、ソルトレイクではサラ・ヒューズと連続して米国が金メダルを獲得したが、人気が定着する前にプロ転向、引退となり、最大のスターであるクワンは遂に金メダルに届かず、現在の第一人者コーエンもクワン程の人気はない

ハーディングは、リレハンメル五輪終了後、元夫に不利な証言をする司法取引に応じ、執行猶予三年、社会奉仕活動500時間、罰金16万ドルを命じられた
米国スケート連盟からは永久追放され、全米チャンピオンタイトルも剥奪された
99年一度だけプロ大会に出場したが、米フィギュアバブルの恩恵に浴する事はなかった
そのプロ大会から四ヶ月後、恋人へのDVで逮捕され、エージェントとも契約を打ち切られた
セックスビデオが流出後、現在プロボクサーとして活動しているというが、今では噂も聞かなくなった
7投稿者:小房の粂八  投稿日:2007年04月15日(日) 00時39分22秒
なんで?
8投稿者:ヾ(゚д゚)ノ゛バカー  投稿日:2007年04月15日(日) 00時43分25秒
一生懸命読んだ
9投稿者:小房の粂八  投稿日:2007年04月15日(日) 00時44分48秒
ありがとう
10投稿者:小房の粂八  投稿日:2007年04月15日(日) 01時08分14秒
だから次の冬季五輪前に、安藤美姫が中野友香里を襲撃するとか事件が起これば、日本にもフィギュアバブルが来るよ
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(゚Д゚) <