「夢を見たんだ」
1投稿者:ヾ(゚д゚)ノ゛バカー  投稿日:2006年04月05日(水) 10時28分11秒
「映画の撮影で、中国人街のようなところの、大きな料亭に着物姿の女三人が逃げ込むんだ」
「ここ数年、いや十年くらいか。俺たちは何やってたんだろうなって思うな」K太郎はそう言うが、
僕は聞きたくないので夢の話を続けた。
「逃げ込んだ長い廊下に、鼠の大群が雪崩れ込む、という場面なんだが、仕込みは無しで、
本当に店の天井をどんとつつくだけで、鼠が合計56匹、ざざーっと出てくる。女たちは
演技じゃなくて、狂ったように逃げ惑う。当然鼠を踏んでしまう。また狂ったような悲鳴があがる」
「お前は十年間何も変わってないよ。だからまだ若く見えるのかな。とはいっても昔から老けていたけど。
そろそろ、夢みたいな夢の話ばかりしていないで、仕事や恋人の事を語れるようになれよ」
K太郎の言葉に僕は耳を塞ぎ続けた。
「それからそこにスタローンが…」と続けようとしたが、K太郎は席を立って店を出て行った。
K太郎がいなくなると、スタローンがその後どうしたのか、僕にも思い出せなくなっていた。
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