「立った!立った!クララが立った!」
1投稿者:ヾ(゚д゚)ノ゛バカー  投稿日:2003年06月10日(火) 02時28分47秒
 とハイジは言った。確かに。だがペーターの見たところ、車椅子から立ち上がったクララはどうひいきめに見ても身長が100フィート(約30メートル)以上あるように見えた。遠近法のせいでクララの頭部がひどく小さく見える。アルプスの峰がひどく小さいもののように見え、ペーターは目の前で展開されるクララの歩行にめまいがした。
 と、クララが立ち止まった。まるで大地に釘付けにされたかのように、一歩もうごけない。
「ああっ!」
 ハイジは叫んだ。クララの上半身が必死にバランスをとろうとしている。無駄な努力だ、とペーターは思った。クララはバランスを喪失したのではない。その脚部が自重を支えきれなくなったのだ。
 わかっていたことだ。それはチャールズ・バベッジの解析機関でペーターが組み、走らせた物理シミュレーションによって、とっくに明らかになっていた残酷な現実だった。通常の腱と骨では、100フィート以上になるクララの身体を支える素材力学的保証はまったくなかった。まるで危ういバランスの上に立った橋のように、ほどなくクララの身体も物理的現実に屈するだろう。
 オアアアアアアア、オアアアアア。クララが哀しげな咆哮をあげた。アルプスの峰々にその声がこだまする。ハイジはペーターの腕にすがって泣きじゃくるばかりだ。クララの足が碎け、腱の一本一本がブチブチとはじけるように切れ、まるで地面にすいこまれてゆくかのようにクララが崩れてゆく。
「ヒトは失敗から学ぶ。またやり直せば済むことさ」
 ペーターがそう言うと、ハイジはペーターを突き飛ばし、その頬を思いっきり叩いた。
「ペーターのバカ!あんたなんて・・・あんたなんて・・・洞穴でロックフォールチーズでも作って朽ちていけばいいんだわ!」(つづく)
2投稿者:ヾ(゚д゚)ノ゛バカー  投稿日:2003年06月10日(火) 02時30分09秒
おまえが書いたんなら尊敬してやる。
だから、とっとと元のサイトのリンク貼れ。
3投稿者:ヾ(゚д゚)ノ゛バカー  投稿日:2003年06月10日(火) 02時30分38秒
読んだ!
全部読めたよ!!
ダ〜シャシャシャ!
4投稿者:ヾ(゚д゚)ノ゛バカー  投稿日:2003年06月10日(火) 02時32分16秒
文字がいっぱいあって目が痛い
5投稿者:むき茶  投稿日:2003年06月10日(火) 02時32分30秒
「立った!立った!元ナナシ酸が立った!」
6投稿者:ヾ(゚д゚)ノ゛バカー  投稿日:2003年06月10日(火) 02時32分46秒
>>2
ここの左
http://plaza28.mbn.or.jp/~projectitoh/cinematrix/architect_script.html
7投稿者:ヾ(゚д゚)ノ゛バカー  投稿日:2003年06月10日(火) 02時42分50秒
よし
8投稿者:ヾ(゚д゚)ノ゛バカー  投稿日:2003年06月10日(火) 11時30分02秒
いかん、これ面白い
9投稿者:ヾ(゚д゚)ノ゛バカー  投稿日:2003年06月10日(火) 11時45分59秒
「スカリー、これは決して偶然じゃない」
 とモルダーは微笑んだ。物わかりの悪い生徒を諭すような、忍耐強い先生の微笑だ。
「いいかい、去年1年間に亡くなった日本国内のお年寄りの60パーセントが水戸黄門を観ていたんだ。70パーセントという数字は異常じゃないっていうのかい? ある世代の6割が『バフィー・恋する十字架(ザ・バンパイア・キラー)』を毎週見ている、なんてデータがどこにある?」
「それは牽強付会というものよ、モルダー」
 とスカリー。
「老人はだいたい水戸黄門を観ているものだわ・・・イシザカからサトミに変わってからは特に」
「そう、みんなそうやって思い込んでいる・・・ある年齢層の6割が同じ番組を同じ時間に観ているなんて異常なことを、みんなの目からそらすためにメディアが操作しているのさ」
「でも、そうだとしてもよ、モルダー、いったい老人達の死と水戸黄門の間にどんな関係があるの?」
「そこだよ、スカリー。ほら、水戸黄門のクレジットだ、見てくれ。こいつの著作権はTBSにはないって知っていたかい?こいつは社内で言う『松下買い切り枠』なんだ。オンエアはしていても、TBSには何の権利も発生しない」
「なんてこと、あなたまさか・・・」
「そうだよ、こいつはまさにアルファケンタウリから(つづく)」
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